【産経新聞 2009年12月10日】
小沢氏、胡中国主席と会談「私は人民解放軍の野戦軍司令官」
民主党の小沢一郎幹事長は10日午後、北京に到着し、人民大会堂で胡錦濤(こ・きんとう)中国国家主席と会談した。両氏は、日中関係の強化や民主党と中国共産党の政党間交流の促進を図ることで一致した。
小沢氏は会談後、記者団に対し、来夏の参院選について胡氏に、「こちらのお国(中国)に例えれば、解放の戦いはまだ済んでいない。来年7月に最終の決戦がある。人民解放軍でいえば、野戦の軍司令官として頑張っていると伝えた」と語った。
他の先進国の主要政治家が、天安門事件で民主化運動を武力で鎮圧した人民解放軍の幹部に自らをなぞらえることはあり得ない。
小沢氏はまた、「参院選で民主党が過半数を取ることで、思い切った議論をできる環境が整い、関係を深めることができる」と語ったことも紹介した。
胡氏は「民主党政権になってからも交流を深め、日中の互恵関係が新たな段階に入った」と語り、鳩山政権のアジア重視の姿勢を評価した。
【時事通信】 2009年12月10日
小沢氏、政権強化し関係発展=中国主席、民主のアジア重視評価 【北京時事】中国入りした民主党の小沢一郎幹事長は10日夕(日本時間同)、北京市内の人民大会堂で胡錦濤国家主席と約30分会談した。小沢氏は、来年夏の参院選に触れ「参院で(民主党が)過半数を取ることで、思い切った議論ができる環境を整え、両国関係を深めることができる」と述べ、政権基盤を強化した上でアジア重視の外交を具体化したいとの考えを表明した。
胡主席は「民主党政権になってからも、交流を深めることができた。鳩山由紀夫首相と3回会談し、互恵関係は新たな段階に入った」と述べ、鳩山政権のアジア重視の姿勢を評価した。このほか両氏は、中国共産党との政党間交流の促進を通じて日中関係を強化することで一致。小沢氏は会談後、記者団に「来年夏に最終決戦(参院選)がある。野戦軍の司令官として勝利に向け頑張っている」と、参院選への決意を語った。
小沢氏の今回の訪中は、独自に続けてきた草の根レベルで交流を図る「長城計画」の一環。民主党国会議員(約140人)に支援者らを合わせ約600人が参加した。小沢氏は、一行と胡主席との記念撮影の後、代表を務めていた2008年5月に東京で行って以来となる会談に臨み、輿石東参院議員会長や山岡賢次国対委員長らも同席した。
会談で小沢氏は、今回の訪中を「日中友好、発展のためにいい結果を生むと思っている」と意義を強調し、胡主席は「(小沢)先生が中日関係を重要視されていることの表れであり、高く称賛したい」と応じた。
小沢氏は一行と別れて11日に韓国入りし、12日に李明博大統領と夕食を取りながら会談する。
【日本経済新聞】 2009年12月10日
小沢氏「来夏に最終決戦、過半数で政権強化」 中国主席と会談
【北京=小嶋誠治】民主党の小沢一郎幹事長は10日、中国の胡錦濤国家主席との会談で「私は来年夏の(参院選という)最終決戦に向けて人民解放軍でいえば司令官として勝利に向けて頑張っている。過半数を得れば政権基盤は強固になる。内政、外交、色々な問題で思い切った政策実行ができる」と伝えた。
「日中両国が手を取り合って両国の発展のために世界平和のために尽くすことは非常に大事なことだ」とも指摘。「政府レベルでのいろんな議論も大事だが、党と党の間でざっくばらんに政治問題、経済問題、あらゆる問題を話し合えるようになっていけばいい」と呼びかけたという。
小沢氏が会談後に記者団に語った。
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